数時間前まで完全に黒豹になっていたプロイセンにはなぜか未だに黒豹の耳と尻尾が生えていた。
どうやら「ほぁた☆」を受けての副作用らしいのだが、プロイセン曰くそのうち消えるさ――とのこと。
当事者があまりにもあっけらかんと言い放つので日本は激しい脱力感に襲われてしまいそのままベットに倒れこんだ。
「なぁ、日本」
プロイセンは普段と変わらない声のまま日本を呼んだ。
けれどうつぶせに倒れこんでしまった日本は後で自分の行動に舌打ちする羽目になる。
強く意識することでいつもの声質のままなんとか呟いたプロイセンの目は薄暗い部屋の中できらりと光ったのだ。
捕食者が見せるのと同じような眼差しを。そしてその中にいくらかの熱を孕ませて。
ぎしりとベットが鳴いたとき、投げ出されていた日本の手首はプロイセンが片手で拘束していた。
空いている手はするりと日本の帯に手を伸ばし、抗議の声が発せられる前に服の中へ手を差し入れた。
そのまま慣れた手つきで服を肌蹴させ、耳元でプロイセンが囁いた。
――俺様さ、いますんげー飢えてんだ。……なぁ、食べていいよな?
プロイセンの言葉を日本の脳が理解したと同時期にべろりと耳を舌で舐められた。
強い疼きを感じてしまった日本は羞恥に耐えるかのようにぎゅっと目を閉じてしまった。
すでにマウントポジションを取っていたプロイセンは日本の行動ににやりと笑みを浮かべたまま次の行動へと移る。
舌なめずりし、酷く男臭い顔のまま。
緩められた服の隙間からプロイセンの尻尾が入り込み、強く握りしめないように日本のモノへと巻きついた。
ゆくり、ゆるりと上下に動かしながら先端を尻尾の先でくすぐりながら刺激を与えてゆく。
日本のものはいつもと違う愛撫に反応を示し、プロイセンは再び囁いた。
へぇ、こういうの好きなんだ――と。
違う――と日本は首を左右に振りたかった。
けれどプロイセンはソレを許さないとばかりに日本の襟足部分に噛み付き、動きを止めているため出来なかった。
そのまま肌蹴させた背中にプロイセンの手が日本の背中を撫で回せば本人の意志とは関係なく彼の体はビクリと動く。
辛うじて留まらせている理性で声を出すまいと日本はシーツをきつく噛んだ。
日本の声を聞くのが好きなプロイセンはやや不満に思いながらもいじらしさに雄の部分を刺激されてしまう。
プロイセンは握りしめていた日本のモノを更に攻め立てるように動かし始める。
人の手ではありえないどこかむずがゆさを感じながら、快楽を教え込まれた日本の体は朱に染まり熱に飲み込まれてゆく。
噛み付いていた場所を舌で舐めまわし、跡にならない程度の強さで首筋から下へと口付けを落としてゆく。
日本のモノを刺激し、緩急をつけていた尻尾ごとプロイセンは握りしめた。
先端を指先で弄りながら扱けば限界が近かった日本はあっけなく達してしまった。
肩で息を繰り返し、言葉すら発せられない日本を見下ろしながらプロイセンは思案し始める。
黒豹になってしまっていた間ずっと出来なかったのだ。
どれほどプロイセンが飢え、日本を欲してたか今日は思う存分知らしめなければ――。
ただ、そのことだけにプロイセンの思考は染まってゆく。
淀みなく、欲するまま柔らかな肉に美味そうに喰らい付く黒豹のように――。
――― END ―――
【 初出:リメイク作品 その3 2012/07/16−TwitLonger『 飢えた獣 』より 】